席次表にはプロフィールを入れる?
席次表はゲストの席次だけでも役目は果たしますが、読めるページを作ると意外に多い待ち時間にも楽しんでもらえます。
その中でもゲストが楽しく読めるのがプロフィールです。
新郎新婦の片方しか知らないゲストにとっては、どんな人と結婚するのか?というのは非常に興味深いところ。
また、普段はクールな新婦が新郎の前では甘えん坊など、「意外な一面」を見せるのも面白いものです。
席次表とは別にプロフィールブックを作成することもありますが、最もスタンダードなのはシンプルなプロフィールです。
・新郎新婦の写真、名前
・基本プロフィール(生年月日や出身地など)
・簡単な一問一答
・2人の思い出
などで構成されます。
フォーマルな結婚式や、あまり主張したくない場合は1ページのみが基本です。
逆に写真やページ数を多くするとプロフィールブックのような読み物寄りになります。
プロフィールブックは仲の良い友人などは楽しんで読めますが、「浮かれてて痛い」と思われることもあります。
また、ページ数を増やしても全員が全て読むわけではありません。
特に男性はパラパラとめくって終わり……ということも。
ボリュームはゲスト層を考えて選びましょう。
あくまでもメインは席次表……としたいのであれば、1ページのみにするのをオススメします。
楽しめるプロフィールとは
プロフィールブックを作成する場合はスペースに余裕があり、入れたいものをどんどん入れていくことができます。
一方、「あまり浮かれている感じは出したくない」「でも自分たちのことは知ってほしい!」「読んで楽しいものにしたい!」という人も多いのではないでしょうか?
1ページにプロフィールを収めるとなると、内容をよく考える必要があります。
スペースが限られているため、「お題+2人それぞれの回答」という一問一答の形が一番スマートです。
限られたスペースで楽しんでもらうコツは以下の2つです。
・適したお題(質問)を選ぶ!
・質問と回答は短く、かつ分かりやすく!
適したお題とは、2人のことを知ってもらえる質問のこと。
例えば、以下の質問を比べてみてください。
①好きな食べ物は?
②好きなお酒は?
一見、似たような質問に見えますが、読むゲストの気持ちになってみるとどうでしょうか?
まず①の好きな食べ物に「カレー」と答えたとします。
それを読んだ感想は「へーそうなんだー」です。
この質問はとてもありふれていて、答えの選択肢も多いです。
「カレーが好きならこんな人だな」という想像ができないのです。
別に「ハンバーグ」でも新郎新婦の印象が変わることはありません。
これは“ただの質問”です。
次に②の好きなお酒はどうでしょうか。
「ビール」と答えるか、「日本酒」と答えるか、「カルーアミルク」と答えるかで、かなりその人の印象が変わりませんか?
お酒というのは、まず「飲むか飲まないか」、そして「どんなお酒を好むのか」という少ない情報に対して得られる印象が多いのです。
こういったお題が「楽しめるプロフィール」です。
もちろん、①が絶対にダメというわけではありません。
カレー好きで有名な新郎新婦なら2人とも「カレー」と書いてあるだけでひと笑いできますし、いっそ「好きなカレーは?」という質問を作って「○○入りのカレー」「○○屋さんの○○カレー」とこだわりを見せても面白いです。
新郎が「和食」と書いているのに新婦が「洋食」と書いてあるなど、「真逆じゃん!」と言われるような回答が続いていても楽しめます。
つまり、読み手が何かを感じ取れる質問であるか?というのが大事なのです。
「好きなお酒」は、お酒が持つ印象というものがあるおかげでその感じ取りがしやすいのです。
ただ、片方がお酒を飲まないのであれば②も悪問になります。
上記のように①でも良問になることもあります。
新郎新婦によって、どれが良いお題になるかは違います。
読んだ人の気持ちになって選んでみましょう。
どんなプロフィールを入れれば良い?(具体例)
基本プロフィール
新郎新婦の基本情報です。
ひとことで言うと、「回答が決まっている質問」です。
共通の知り合いが多く、知っているゲストばかり……という場合は必要ないこともありますが、形として簡単に書いておいても良いでしょう。
面白味はあまりないので、1ページに収めたい場合はあまりたくさん書きすぎず、2-3項目くらいにしておくと良いかもしれません。
・生年月日
・出身地←新郎新婦の出身が違う時にオススメ!
・血液型
・兄弟姉妹
・職業
一問一答
新郎新婦がそれぞれ答える質問です。
同じ回答なら仲良く見えますし、結婚する2人だからこそ真逆の全然違う回答をしていくのも面白いです。
質問はジャンルのバランスを見て選んでいきましょう。
下にジャンル別のリストを用意したので、参考にしてください。
自分のこと
・好きな食べ物
・好きなスポーツ
・好きなお酒
・好きな音楽
・趣味
・休日の過ごし方
・譲れないこと、こだわり
・旅行したいところ
・1000万円当たったら
・いま欲しいもの
過去・学生時代のこと
・小さい頃の夢
・昔のあだ名
・得意科目
・部活動、サークル
・大学の専門分野
2人の思い出
・思い出に残っているデート
・プロポーズした/された時の気持ち
・よくある喧嘩の原因
・結婚の決め手
結婚生活について
・結婚生活に大切だと思うこと
・理想の家庭
・子供は何人欲しいか
・結婚記念日に何したい
パートナーについて
・相手の第一印象
・相手の今の印象
・相手の呼び方
・相手の性格
・自分しか知らない相手の秘密
・相手のすごいところ(尊敬するところ)
・相手の好きなところ
・相手に直して欲しいこと、不満
・仲直りの方法
・相手に一言
結婚式というせっかくの機会なので、結婚に関する質問や普段の2人の関係が垣間見えるような質問を多めに入れるのが良いでしょう。
今までの思い出とこれからの2人
前項の一問一答は新郎新婦それぞれが答える質問ですが、これは「2人の回答が同じになる質問」です。
スペースが少ない場合は書かないことも多くあります。
プロフィールブックのようにする場合は写真と一緒に2人の軌跡も載せていくと見た目も良くなります。
スペースに余裕のある場合は、思い出の日付や記念日も書くと良いでしょう。
・出会いのキッカケ
・初めてのデート
・今までで一番大きな喧嘩
・付き合ったキッカケ
・思い出のスポット
・プロポーズの場所
・家事の分担
・2人の家庭ルール
基本的には同じ回答になるはずなのですが、「一番大きな喧嘩」などはお互いの意見が食い違うことも……?
それもまた面白いプロフィールになります。
読むゲストのことを考えて作ろう
席次表のプロフィールはゲストが楽しめるおもてなしのひとつです。
どんなことが書いてあれば楽しめるのか?
ゲストは何が知りたいのか?
それを考えながら作るのがコツです。
ゲストの気持ちになって、楽しいプロフィールを作りましょう。